月面撮影の投稿をしてずいぶん経ちましたが、お約束の土星を撮影した時のお話をさせていただきます。
前回のスマホでの月面撮影は簡単だったんですが、今回は土星のような惑星をスマホで撮ることが大変難しいことをお伝えしたいと思います。(今後、皆さんが土星など惑星写真を撮りたいと思われた時に参考になればと思います)
スマホで撮るには、単純に望遠鏡の接眼レンズにスマホのカメラレンズをセットして撮るわけですが、このとき接眼レンズとカメラレンズの中心軸がきちんと合わせないといけません。(望遠鏡の視野と撮影の視野を合わせる必要がある)
月面写真を撮るときの接眼レンズは低倍率用なの軸の合わせや固定が器具(月面写真で紹介)で容易にできます。
ところが土星の輪や木星の縞模様まで観るためにはかなりの高倍率(150倍以上)にする必要があるので、その接眼レンズとカメラレンズの中心軸をきちんと合わせるのが大変、難しいことがわかりました。
固定器具で合わせたつもりで撮ってみても視野は真っ暗で何も映らない、何度もスマホのセットを繰り返しても改善されません。
(私がうまくできないだけかもしれません)
だんだんとイラついてきて、実際には固定器具を使わずスマホを手で押し付けてやってみるの繰り返しになりました。
それでも何度もやっていると少しは上達をするのでしょうか?たまに撮れたりするようになりました。
結局、器具でスマホを固定するのはとても私には難しく、手でスマホのレンズ部分を接眼レンズに押し当てて撮るという熟練を重ねることになりました。
今回は、そんな苦労の作品(動画)を載せておきます。
「偶然作」 偶然、瞬間的に土星が撮れた作品。
「熟練作」 熟練した結果の作品です。
【偶然作】(16秒のうちの一瞬です)
【熟練作】(19秒 頑張ってずっととれました)
しかし、熟練したとはいえ再現性は全くありません。
次回は、こんなことに時間を費やしたことがばかばかしくなるお話をお伝えします。
それではまた。