今年の8月に天体望遠鏡を購入しました。
私は小学校の頃より学研の「科学」という雑誌の付録で実験したり、天体望遠鏡や顕微鏡が大好きの理科少年でした。
学校で顕微鏡の使い方を習ったら、どうしても自分の顕微鏡で玉ねぎの細胞やプランクトンの「ミドリムシ」を見たくてお小遣いをためて顕微鏡を買い、プランクトンネットを自作して採集に出かけたり、
星座の勉強をしたら星座盤の購入ではもの足らず、ぴん球(卓球の玉)に針で穴をあけて豆電球を仕込んで傘の中でプラネタリウムもどきの遊びするぐらいの理科好きでした。
目に見えない不思議世界への憧れが強かったんだと思います。
天体望遠鏡は、記憶もおぼろげですが中学1年生ぐらいだでしょうか、どうしても月面のクレーターを自分の目で見たくて兄と共同で望遠鏡の工作キットを1万円くらい?で購入した思い出があります。
工作キットですから、鏡筒は厚紙でできており長さ80㎝ぐらい、レンズもシンプルで倍率は80倍ぐらいだったと思います。
組み立もそんなに複雑ではなかったのですが、私は早く見たいが先だってしまう方で、丁寧な兄には組み立て時は触らせてもらえなかった記憶があります。
架台(望遠鏡を支えてのせる台)もラワン材でできた簡単なもので3本の足も今考えると大変貧弱なものでした。
望遠鏡をのせて筒を左右上下に手で動かすとそのたびに架台の足がうわうわと揺れていたように思います。
実際の観測はというと、
最初に観た月がたまたま満月に近い状態で、大きく見えていたのですが光が強すぎて全くクレーターの形状は分かりませんでした。
実にがっかりした思い出があります。
何もわかっていない私の考えでは、満月なら月面全体にクレーターがしっかり見えるだろうと思っていたんです。
見えなかったのは、やはり安ものの工作キットの望遠鏡だからだと半分諦めていました。
しかしその後、天体雑誌か何かでクレーターがしっかり写っているのは三日月や半月のような月だと気付いたのです。
光と影の境目あたりがクレーターがはっきりしていることに気づき、そういった月をねらって観測することで、クレーターをしっかり自分の目で確認ができた時の感動を今でも覚えています。
でも月が視野(レンズ)の中で確認できるのはせいぜい10数秒程度で、視野から外れそうになるたびに手で鏡筒を動かしていました。
手で振るので強すぎて大きくそれたり、弱すぎて動かなかったり、再度、視野の中に入れるのに大変苦労した思い出があります。
しかもそういたった安価な望遠鏡でしたので憧れの土星や木星などはとても高値の花で見ることはできませんでした。
天体観測への馴れ初めを書きましたが、今のこの歳になって再度星への気持ちが再燃したのは、今年の夏、南東にひときわ輝く土星を見て(肉眼)からです。
最初は何という星かわからなかったのですが、その輝きから惑星に違いない、ひょっとしたら土星ではないかと思い、ネットで調べて土星であることを確認してからです。
昔、組み立てた望遠鏡?、今だったら反射式(鏡筒の口径が大きく、光をしっかりとらえることができ、筒の長さも短いタイプ)で自動追尾(星を一度捉えたら自動的に視野から外れないようにできる機能)のものでどれぐらいだろうと本格的にネットで調べ始めました。
今、良し悪しは別に、何でもすぐにネットで調べられるので人はすぐにその気になってしまいます。
で、購入してしまったのが写真の望遠鏡です。
もちろん、組み立てが終わって目につく状態になってから妻には話をしました。(相談したら・・・)
私の悪い癖です。
望遠鏡のタイプ(屈折式、反射式など)や自動追尾機能(赤道儀など)もいろいろありますが、今回は初心者でも取り扱いやすいもので、なおかつある程度本格的に惑星や星雲、星団などが観測できるもの、価格も大切な条件、ということでこの機種を選びました。
「天体望遠鏡おすすめ20選」などというサイトも参考にさせてもらいました。
「おNewのマシン」私の期待に応えてくれているかは今後のお話とさてください。
実はもう今は11月です。何かと悪戦苦闘をしております。
それではまた。